テンカラのテクニック
オモリは使わず毛鉤を沈める
竿とラインと毛鉤。これだけで勝負したい。
黒部の職業漁師たちはオモリを使わなかったというような、
伝統のカタチにこだわっているわけではない。
テンカラの持つシンプルさを、そのままで
楽しみたい。魚が川の底にばかり沈んでいる日もある。
そんな時は、毛鉤を2?3mも底に沈めなければ
魚は出ない。オモリを使えば簡単、でも違う。
そこにテンカラのシンプルさがあるとは思えない。
技術でカバーするのが、テンカラではないのか。
榊原は川の波目を観察しながら、潜る流れを
見極め毛鉤をのせる。流れが毛鉤を潜らせてくれる。
波目を読むためには、木の葉を川に撒き、
その流れを観察した。何度も何度も。
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流れを読むことで自然に毛鉤は川の中にすいこまれる