鬼ブログ
9月末、石徹白のイワナのための人工産卵河川の掃除が、台風のせいで2週間のびて、
10月半ばに行われた人工産卵河川づくりの参加者は、今年は、去年の3分の2ぐらい
の人数になった。
人工河川づくりは、まず、そこにいる野生魚を捕獲し、水槽にキープ。
たまった泥や砂を取り除く。そして、大きな岩で小さなプールを作り、
産卵に良いこぶし大ぐらいの岩を敷き、その上に砂利を敷き詰めならして完成。
これを、河川の上流から下流まで、作り続ける。重労働だ。
ボランティアの皆さんは、年配が多いが、とにかく皆でがんばった。
岐阜県水産研究所の岸さんたちが指導にいらして、石の具合をみたり、
大きな岩を抱えて運んでくださる。彼らの熱意には本当に脱帽で、
渓流魚が好きなのだなぁ、と、そのテキパキとした動きからも、伝わる
ものがあった。
魚道を作ればいいと、皆言うが、魚道を作るにはものすごくお金がかかる。
そこで代わりにできたのが、人工産卵河川。産卵場が作りやすい。
日本全国には、5事例があり、・岐阜県高山市の蒲田川、長野県飯田市の
遠山川、山梨県韮崎市の小武川、岐阜県下呂市の馬瀬川と、ここ石徹白川
なのだそうだ。
産卵場を整備した川は、整備前とどのぐらい変わったかというと、
産卵できる場所が5倍以上になるのだそうだ。この数字は、岐阜県馬瀬川
で確認されたのだそうだが、なんと、産卵した卵を一つずつ数えたというから、
凄い。途方にくれそうな作業だ。それを、水産研究所の岸さんたちは、
やったそうだ、頭が下がる。
休憩時間に、岸さんたちと話をし、より深く、アマゴやイワナの生態に
ついて教えていただく、おもしろかった。
それが、10月の中旬。その後、毎週、毎週、川を歩き回り、ペアリングを確認
していた。11月にはいり、すこしイワナのペアリングになりかけたから、今年は
アマゴのペアリングの期間が長かったように感じる。水温のせいか、、。
峠川では、15カ所の産卵床を確認した。アマゴだ。
イワナは、これからがピ-クだ。
11月第1週の石徹白は、産卵を終えたのだろう、色づいたアマゴが、虫を追いかけてた。
食い気が出るということは、恋の季節はひと段落かな。
大きいのもいたよ、40cmぐらいのも。ほんとうに、ペアリング観察は、
楽しい。ブログを書くのも忘れるほどだ。
11月10日は、遠山川にペアリングを見に行った。野牧さんご夫婦に会えた!
二人とも元気、ニコニコしながら、ご飯をよく食べると言っていた。
遠山川は、水量が凄く高かった。ペアリングのこの時期に、放水して
いるようだ。川も荒れていたし、道も崩壊している箇所が多い。本流沿いを、
半日かけて歩いたが、この水量では、ペアリングがのぞめないのではないか・・。
魚も見られなかった、鵜もいるし、心配だなぁ。
さて、山を下りたから、これからはキャスティング練習で、管理釣り場
へ行くかな。掛川にできたCR区間を確認してきた。大きなニジマスがいる。
地元の人が行くには、楽しめる場所だった。さて、どこにいこうか。
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