鬼ブログ
異国で、しかも、俺は英語がまるでダメ、鬼嫁も、ペラペラというほどでもなかった。
それが、よくも5年間も、教室が続いたと思う。
俺のテンカラをこよなく愛してくれる、ジョン・バッテリー、エリック・オストランダー、
ロベルト・ウヮ―スィングの3人が、人を集め、サンダンスリゾートと交渉し、ガイドを
やり続けてくれたからだ。3人とも、別の職業がある。ジョンは、ソルトレイクシティ空
港の保安警備員、エリックは、大学の講師。ロブは、外科医。本職がありながら、長い
休暇をとり、鬼塾を行う。
問題がなかったわけではない、まず、誰一人儲からなかった。持ち出しばかり。
そして、くそ暑い。動物という動物が、1匹も外に出ていない中での釣り。
あとは、私の技術がどこまで伝わるのか、言葉の壁だ。
言葉の問題は、まず、通訳をつけてくれた。しかも格安料金で。
通訳は、現地に住む晴子セデラ-さん。日本から嫁に行き、10代の息子を
ふたり持つ。モールの化粧品コーナーで働き、アメリカ人に茶道を教えている。
晴子さんは、ジョンの茶道の先生でもあり、モールの労働組合員のようなことも
やっている。労働条件には、厳しい。専門家だ。
このおおらかな母、晴子さんと、いつも笑っている鬼嫁の気があった。
まず、ここがこのイベントの勝因だ。
ガイダーズの3人は、日々、釣果が変わる川の情報を念入りに聞き、教室の朝に、
その日の場所を決める。これは、仕方がない。天候、風、どれだけの人が入ったか、
で、川のコンディションは変わるからだ。
けれども、さすが、アメリカ人。彼らは、事務仕事が苦手だ。スケジュールを出さない。
いくら、川が変わるとはいえ、だいたいの場所は言えるはずなのに…。
スケジュールを出してくれなければ、行動する我々は、準備の仕様がない。
鬼嫁と晴子さんは、ここから始めた。可愛い息子を教えるように。
スケジュール表をつくろうよ、休憩時間をとろうよ、ランチの手配は格安で、自分たちで
作ろうよ、毛鉤巻をお見せするのは、くそ暑い外でもいいけれど、どこかの店がいいよ、
店でタイイング材も買えるよ。
何度も、あらゆる方法で口を酸っぱく言い続けた。
数年がたち、少しは、もうけが出るようになってきた。そんな努力の5年。
今年は、晴子さんが教室の日程をすっかり忘れていて(このあたりアメリカ人)、安い日本行き
の航空チケットを買ってしまったがため、不在となった。
ガイダーズの3人は、代わりに別の通訳を付けると約束したのに、当日はだれも来ていないかった。
さぁ、鬼テンカラ教室の始まりです~、と、今回の初日で彼らは挨拶し、鬼にも挨拶しろと
言う。鬼嫁が、通訳は? と聞くと、cocoだよ、と言った。
えぇぇぇ~、話が違う! とは、言えない、もう始まってるし。まぁ、鬼嫁が何とか話し、
うまくいったが。いつもこんな感じなのだ。いいよ、coco使えば、という状況だ。
今回も、何か月前からスケジュールを出して、というのに、出さない彼らに、
鬼嫁が晴子さんに相談。
ふーん、出さないんだ・・・、と、晴子さん。
晴子さんから、これをこのままエリックにメールして、と、短い英文が来た。
困っていた鬼嫁は、読みもせずに、そのままエリックへメール。
半日で、スケジュールが到着。もう、怖くていまでもそのときの文章が読めない、と、鬼嫁。
「人を馬鹿にするのもいい加減にしろ、」とか、書いてあったんだろうか。怖い。
俺らも、日本で鬼塾やったり、ペンションをやったりと、あちこち
忙しくしているので、渡米も、あわただしかった。
でも、毎年、ESTA を忘れた、だの、チケットない、だの、搭乗寸前に駆け込んでいるので、
今年は3時間ぐらい前に、セントレアに行ったわけだ。間に合うはず、悠々と乗れるはず。
ところが、保安検査で、鬼嫁がやたら調べられていた。いつも石徹白で使っている
バッグを、そのまま持ってきたらしい。
ナイフ、十徳ナイフ、いっぱい持っている。いろんな場所にいれてある。日常で、必要だからだ。
好きな花を切ったり、枝を切ったり、釣り場の掃除のための枝切り、ナイフは必需品。
だけど、そのまま持ってくんなよ~バッグ。まぁ、キキちゃんを預けることで頭がいっぱいだったらしいが。
またも、搭乗、15分ぐらい前に開放、客室乗務員さんと共に、かけ乗った。
ほんで、アメリカ入国の時も、厳重チェック。日本で漏れてたナイフ、ライターがあったんですね。
鬼嫁は、プンプン怒りながら、アメリカでライター買お、だと。
今回、アメリカでの教室に来てくださった生徒さんは、退役軍人の方が多かった。
米軍が、鬼教室の生徒さんになってくれたわけだ。そのお爺ちゃんの一人と、鬼嫁が、
入国時のドタバタを話している。大笑いしながら。
と、その方の眼が鋭くなった。入国審査でか? どこの飛行場だ、と、鋭い目で聞く。
鬼嫁は、少し汗をかきながら、私が悪いんだよ、と言いながら場所を教える。
何時ごろ? メモしてる。この方は、何者だろう、帰りは、スムーズだったけど
なんかしたのだろうか・・。関係者の上司だったかもしれない。
まぁ、こんなドタバタだけれど、最後はいつものようにガイダース3人のキャスト
チェック。そして、いつも彼らがやっている、彼らのテンカラ教室に、特別授業
希望の生徒さんと共に参加。どうやって教えているのか、みてみたかった。
でも、ほんとうに丁寧に、手を取り教えている姿に、満足した。そう、手を取りながら
教えてあげねばわからないからね。
ガイダーズ3人との反省会で、来年はもう少し、涼しくするために、タープの下に
でっかい扇風機を持ち込むことに決定。そして、今年、生徒さんから要望があった
鬼嫁と晴子さんによる日本食の教室を、同時開催する。
浴衣を着て教える「芸者クッキングスクール」(爆笑)
テンカラ教室より人気が出ないかなぁ、ちょっと心配。
鬼塾USA2020は、またも8月で決定です。
ぜひ、日本からの参加をお待ちしております。行きたい方がいれば、具体的に
数字を出しますよ。
そして 鬼ショップが名古屋に来る!!
日本最大級【遊び】の祭典
アウトドア&ライフスタイルフェス
『FIELDSTYLE JAMBOREE 2019』
12月7(土)8(日) AICHI SKY EXPO
場所 中部国際空港直結の国際展示場AICHI SKY EXPO
に 鬼SHOPも小さいけれど、店を出します。
場所は、E2ブロックの根羽村森林組合とA projectの中の
一部。1mぐらいのスペースを3店舗で共有します。(大笑)
もう、ずっと立ってます。ぜったいわからないから
電話ください。鬼ショップ090.575.0903
.
フィールドスタイルでは、『アウトドア』と『ライフスタイル』に関する製品
やサービスを楽しみながら 体験、体感 できます。イベントを通して、豊かな
ライフスタイルを提案します。今年は、中部国際空港直結の国際展示場
「AICHI SKY EXPO」に会場を移し、広さも内容共にパワーアップ!
屋内外に450以上ブースの出展を予定!!中部地区最大から日本最大級へ‼️
鬼竿、ふれますから。お待ちしてます。
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